アジスキタカヒコ

 

古事記:阿遅鉏高日子根神、賀茂大神、賀茂別雷大神

日本書紀:味耜高彦根命

出雲風土記:阿遅須枳高日子

※出雲ではアジスキタカヒコ、記紀ではアジスキタカヒコネと発音されている

 

アジスキタカヒコの特徴

大器晩成型、暴れん坊、泣き虫

 

 

アジスキタカヒコの御神徳・御利益

五穀豊穣、年願成就

 

 

アジスキタカヒコの系譜

古事記に記載の系譜

父:大国主命

母:多紀理姫(宗像三女神)

妹:下照姫

妻:記載なし

子:記載なし

 

出雲風土記に記載の系譜

父:大国主命

母:記載なし

妻:天御梶日女命あめのみかじひめのみこと

子:多伎都比古命たきつひこのみこと

子:塩冶毘古能命やむやびこのみこと

 

アジスキタカヒコにまつわる神話

言葉が話せなかった(出雲風土記)

出雲風土記にはアジスキタカヒコが昼夜問わず泣いてばかりいたと書かれている。その泣き方と言ったら、まともに言葉が話せないほど。ついにはひげが生える年になってもまだ泣き続け、言葉が通じなかった。

ある日、オオクニヌシの夢の中で言葉が通じるようになったアジスキタカヒコ。夢から覚めたオオクニヌシが息子に問いかけると「ミサワ」と初めて話した。ミサワとは奥出雲にある湧き水。この水は妊婦が飲んではいけない。飲めばその子は生まれながらに言葉を話すという。。。

この神話は、古事記の垂仁天皇記に見える「言葉を話せない皇子、ホムチワケ」に似ている。

このことから、言葉を大事にするお仕事・お役目を成し遂げる為、お力をいただけると考えられます。

 

御神名の意味

「ひこね」というのは古事記に記載された呼び名ですが、出雲ではあじすきたか「ひこ」とお呼びします。

大和地方に伝わるうちに名前が変わってしまうケースはよくあります。スクナヒコナやぜんざいなどもいい例ですね。お名前の「スキ」は農具の「鋤」に通じることから、農耕の神として崇敬を集めています。

古事記には詳しい説明がないまま、「今は迦毛大御神かものおおみかみと呼ばれています」と紹介しています。

出雲風土記を踏まえると、成人するまで言葉も話せなかった子が、大御神と呼ばれるまでに成長したと。

このことから将来大きなことを成し遂げたい方にご利益をお持ちだと考えられます。

 

妹の夫と似ていた&葬儀をぶち壊した(古事記)

妹、シタテルヒメの夫であるアメノワカヒコは、アマテラスに派遣された国譲りの交渉人。アマテラスを裏切り、処罰を受けてしまいます。

天罰によって処刑されたアメノワカヒコの死を悼み、シタテルヒメは葬儀を執り行いました。そこへ登場した兄。その姿はアメノワカヒコとそっくりだったため、親族たちは「ワカヒコが生き返った!」と喜びに沸きましたが・・・

「使者と間違えるとは何事か!」と怒り狂ったアジスキタカヒコは、葬儀の喪屋を持っていた剣で打ちこわして破壊してしまいました。

 

賀茂別雷大神としての神話

-山城国風土記-

雷とともに降臨した一本の丹塗にぬりの矢。小川で身を清めていた玉依姫たまよりひめが拾い持ち帰ると、姫は一人の男子を懐妊した。これは神様の子だと大騒ぎになり、姫の父である建角身命たてつのみのみこと(通称:ヤタガラス)はお祝いの席を設け、その子に問いただすと、「我が父は天津神あまつかみなり」と言って天井を突き破って天に昇ってしまった。

玉依姫と建角身命が再び会いたいと願っていると、夢枕で「我に会いたくば、これから言うとおりにお祭りを行え」と託宣があった。言われるがままに神迎えの祭りをすると、天より降臨された。この神を賀茂別雷大神かもわけいかずちおおかみという。

 

古事記ではアジスキタカヒコをカモノオオカミだと記しているが、上賀茂神社に祀られた賀茂別雷大神にはオオクニヌシの息子だという記述はない。賀茂大神の父、天津神とはいったい誰なのか不明。

むしろ矢を持っただけで懐妊するという不思議な出来事は神武天皇の妃である比売多多良伊須気余理比売ひめたたらいすけよりひめの話に類似性がある。

イスケヨリヒメの母は勢夜陀多良比売せやだたらひめといい、丹塗り矢に姿を変えた三輪山の大物主が、厠に入ったタタラヒメの陰部を突いた事で懐妊した。

この点から神武天皇とのつながりを連想させる。また、義理の祖父となったヤタガラスは、神武天皇の即位に貢献したことでも知られる神。

これらをまとめると、アジスキタカヒコにまつわるキーワードに、神武天皇・ヤタガラス・三輪山の大物主が追加されてしまうという謎が謎を呼ぶ状態に。

 

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