1. HOME
  2. ブログ
  3. 市森神社|アダカヤヌシの母神の正体!?~シリーズアダカヤヌシ完結編~

市森神社|アダカヤヌシの母神の正体!?~シリーズアダカヤヌシ完結編~

謎の神様、アダカヤヌシを追い求める旅。次に訪れたのは出雲市稗原ひえばら町にある市森いちもり神社。前回の阿陀萱神社で神様の正体が書かれていると思ったら、この市森神社にはさらに混乱させる伝承が残っていました。さて、このシリーズをどう締めくくろう?迷いながらもご紹介していきますね!

 

市森神社のご祭神

阿陀加夜怒志多岐吉比売命あだかやぬしたききひめのみこと

 

旧配祀神

天照大御神あまてらすおおみかみ高皇産霊神たかみむすびのかみ

 

新配祀神

肥長比売命ひながひめのみこと天御中主神あめのみなかぬしのかみ香之背男神かのせおのかみ

 

 

市森神社のご由緒

市森神社は出雲風土記に加夜社と見え、加夜床という地に鎮座していたようです。アダカヤヌシの名前から加夜社と命名されたのでしょう。その後、市場の守り神とされて市守社、市森社と名前が変わってきたそうです。

配神の香之背男神とは日本書紀に見える天香香背男あめのかがせおと考えられ、出雲の国譲りの際、最後まで従わなかった神様として有名です。この神は別名を星神香香背男ほしのかがせおまたは天津甕星あまつみかぼしといい、星の神様と見えます。昔々、この星神様が石畑清谷という地に天降られたので、人々はこの星神と近くの保乃加社に祀られていた肥長比売命を合祀して星宮神社としたそうです。

市森神社と星宮神社は現在地へ合祀され、両本殿は同形同大の二社だったそうですが、昭和二十七年遷宮の時に今の一社に合殿となったそうです。かつての社殿を意識して旧配祀神と新配祀神という記載の仕方になったのですね。

 

 

アダカヤヌシに関するご由緒

 

市森神社のご由緒には衝撃的な記載があります・・・

 

阿陀加夜怒志多岐吉比売命あだかやぬしたききひめのみことの母神は真玉着玉之邑日女またまつくたまのむらひめである!

 

な、なんと朝山神社のご祭神が母神とは!!
前回訪れた阿陀萱神社の説を思い出してみましょう。。

 

阿陀萱神社の説

父神大国主命
母神八上姫
御子アダカヤヌシ=木俣神(御井神)

 

市森神社の説

父神大国主命
母神真玉着玉之邑日女
御子アダカヤヌシ

 

古事記の説

父神大国主命
母神多紀理姫
御子下照姫=アダカヤヌシ?

※古事記ではオオクニヌシの御子の中に姫はシタテルヒメ一柱しか見えない。出雲風土記ではオオクニヌシの御子の中に姫は二柱。母神不明なのはアダカヤヌシだけ。以上から推察したのがアダカヤヌシ=シタテルヒメという説。

 

以上の事からまとめると・・・

真玉着玉之邑日女=八上姫または多紀理姫

阿陀加夜怒志多岐吉比売命=下照姫または木俣神

 

はい。まとまらない!

アダカヤヌシの謎に加えて、邑玉姫の謎まで加わってしまった・・・

 

市森神社の境内

御本殿

社殿は春日造りで、千木は上が女千木で下が男千木。この千木は阿陀萱神社と同じであり、神魂神社と同じでもある。

御神紋は二重亀甲に剣カタバミ。方角は南西を向いています。

 

方角的に富能加ほのか神社の方を向いていると言えなくもないです。配神の 肥長比売が祀られている富能加神社。北西の方角には邑玉姫の鎮座する朝山神社。

 

 

若宮神社

若倭部臣・神門臣・吉備部臣

昔、加夜里の土居(現在の市森の一部)にこの三名が居住し、土居長者と呼ばれたそうです。三名は公益事業に功があり里人がお祀りしたのだとか。

 

 

貴船社・天王社

貴船社の御祭神

高龗神たかおかみのかみ手置帆負命たおきほおいのみこと彦狭知命ひこさしりのみこと

雨乞止雨 の水神であるタカオカミと建築工事の守護神二柱を祀る。

 

天王社の御祭神

須佐之男命すさのおのみこと

 

秋葉社

市森神社の参道途中に鳥居があり、秋葉社となっている。

 

秋葉社・日吉社・武内神社と書かれている

 

参道

全部で140段!中々に足腰をやっつけてくる強敵です。焦らずゆっくりと登りましょう。。

 

 

市森神社へのアクセス

JR出雲市駅から車で約15分。公共交通機関で目指すことは難しく、マイカーかレンタカーでの参拝をお勧めします。神社には駐車場も十分にあります。

 

まとめ

アダカヤヌシの正体を突き止めたと思ったら、違うお題を突き付けられるはめに・・・オオクニヌシが毎朝通ってしまうほどの美女、朝山神社の邑玉姫がまさかアダカヤヌシの母であったとは。邑玉姫は八上姫なのか多紀理姫なのか・・・もうやめようかなこの探求・・いささか疲れましたので違うお題を追いかけつつ進展を待ちます。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

ライター紹介

ID:kunato38 出雲に住むアラフォー男性です。 出雲神話と神社が大好き。出雲そばと日本酒も愛しています。 【主要参考文献】 古事記、日本書紀、出雲風土記、神社各所の御由緒書 【資格】 神社検定3級 2級はあと3点足りず落ちました。。来年再チャレンジ!

初めての日本神話にオススメの本

神社に興味があるのに!
神社の御由緒書きを読んでも内容が分からない!
パワースポットとか大好きなのに
ネット検索するしか調べる術がない…
日本文化をもっと詳しく知りたい
と思ったら、神話にルーツがありそうだと分かった…

などと悩んでいる方!実は僕もそうだったんです!これからご紹介する本を読めば、神社に行くのがもっと楽しくなって、日本文化のルーツが分かります!

でも神話って読みにくい・・・そんな最初のハードルを越えやすい優秀な書籍です。僕は今でも片手に読みながらブログを書いています。時には神社参拝に持っていく事も!

神社のいろはを勉強するならまずは読んで欲しい。。そんなお勧めの書籍たちをご紹介します!  

古事記の入門書

皇室の旧宮家である、竹田恒泰先生の書籍。古事記には非常にたくさんの神様が出てきて、全部覚えようとすると挫折します。。実は古事記って再び登場する神はほとんどないんです。 この本は覚えた方がいい神様とそうではない神様を見分ける目印がついているというスグレモノ! さらに皇室側の視点で見た読解がすごく面白い!そして丁寧な解説!初めて古事記を読むなら、この本が絶対おすすめ!  

日本書紀の入門書

神話や和歌が少ない日本書紀は、読み進めるのがつまらなくなりがち。だって日本書紀って年表を読んでいるような気になる記述なんです。 でもこの本なら漫画表記と文字表記がペアになっているという画期的な工夫がなされています! 文字だけ読みたい人にも、漫画だけ読みたい人にも一冊で対応可能!しかも、どっちを読んでもある程度内容がつかめてしまうという・・・初めて日本書紀読むなら絶対これ!  

超高速で理解する古事記

超高速で理解する古事記|note


神様の名前を読む自信が無い!
神話を読む自信が無い!
そもそも本を1冊全部読めた試しがない!
だいたいどんな話なのか分かれば十分という方!
 
これなら超高速で古事記を理解し、10分あれば古事記の概要を理解し、天皇や神社について大雑把に理解できます。
時間のない方にもおすすめです!
読んでみる