イザナミの陵墓としては様々な候補地がありますが、ここもそのひとつ。松江市八雲町にある岩坂陵墓です。松江から安来市広瀬町までを結ぶ、国道432号線脇に鎮座しています。

イザナミの御陵というのは日本全国十数か所あるそうですが、明治33年に宮内庁が保存すべき場所というのを指定したそうです。何か所をそのように指定したのかは分かりません。

出雲国が反映した時代は、熊野大社あたりから意宇川いうがわ(昔はおう川)を通って、中海~日本海へと船で移動したのでしょう。岩坂陵墓はそうした意宇川のほとりにあります。

 

岩坂陵墓は宮内庁の管理下に置かれ、固く門が閉ざされています。

 

禁止されると余計に気になる!

 

 

イザナミの陵墓候補地

出雲地方にはイザナミの御陵とされる候補地が4つあり、その近くには黄泉の国への入り口と思われる場所が2つ。黄泉比良坂よもつひらさかと弓ヶ浜半島(夜見町)です。

古事記ではイザナミが葬られた地を、「出雲と伯耆ほうきの間にある比婆山ひばやま」と称しています。

 

この岩坂陵墓は比婆山とは呼ばれず、神納峠と呼ばれる地に鎮座しています。それなのに宮内庁指定の陵墓比定地になっているのです。

 

岩坂陵墓の周辺を考察する

この岩坂陵墓から東へ、黄泉比良坂と結んだ線上に、イザナギが黄泉の国から逃げ帰ったという伝承が残る場所、劔神社つるぎじんじゃがあります。

という事はこの岩坂陵墓が黄泉の国、イザナミがいた死後の国という事になります。

少し北に行けば出雲の旧国府跡。古事記ができた時代にいろいろとストーリーを整備されたのでしょうか。

現在の岩坂陵墓がある場所は地名を日吉といい、岩坂と呼ばれる地はもう少し南側に位置しています。日吉と言えば山の神様を想像しますね。もともとは山の中にあったのでしょうか?

意宇川をはさんで東側は住宅地として開発が進んでいます。山を切り開いた感じはあります。

岩坂という名前は磐座いわくらとのさかいという意味を感じさせます。この岩坂陵墓の南には磐坂日子いわさかひこを祀る磐坂神社いわさかじんじゃがあります。この神も出雲風土記にしか登場せず、スサノオの御子とされていますが、鹿島町と八雲を移動していたような足跡が見えます。

 

神納峠という名前の由来

この岩坂陵墓がある場所周辺を神納峠かんのうとうげとも呼びます。

古事記ではイザナミを葬ったのはイザナギとしていますが、ここ神納峠の御由緒は違うようです。

江戸時代に書かれた雲陽誌によると、イザナミが自分の魂をここに沈めると決めて自らの魂を納めたので、神納峠と呼ぶのだそうです。

 

岩坂陵墓へのアクセス

松江駅から車で約15分。

駐車場はありませんが、岩坂陵墓の前に路上駐車できる程度のスペースはあります。

 

まとめ

数あるイザナミ陵墓のうち、宮内庁指定の比定地。近くには旧国府があり、国の手が関わって整備されたような雰囲気があります。

しかしその土地柄や、地名を掘り下げていくと古代の出雲を感じさせるものがあります。本当はどなたの御陵なのか。え?もちろんイザナミの御陵ですよね。。。

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