松江市宍道町にある鏡神社。その名の通り、三種の神器「鏡」をお祀りする神社です。

ここにも出雲大社で有名なオオクニヌシと、その正妻スセリヒメに関する神話が残っているのです!

詳しい御由緒書が無いため、調べた限りを書き留めます。

 

 

鏡神社の御祭神

 

櫛明玉命(くしあかるだまのみこと)

 

別名を玉祖命(たまのおやのみこと)ともいい、三種の神器である八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作った神様です。古事記ではアマテラスの岩戸隠れ神話に登場し、日本が夜の闇に包まれてしまった危機をお救いになりました。

この神の子孫たちは玉造部(たまつくりべ)という職人集団を結成し、メノウ細工を得意としていました。鏡神社の近くには玉造温泉があり、玉造部たちが大いに仕事をし、温泉で疲れを癒したのだそうです。

 

玉作湯神社の御祭神も櫛明玉命です

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鏡神社の御由緒

公式サイトもなく、神社庁のサイトも詳しい御由緒を伝えていませ。あくまでもネットや伝聞で仕入れた情報になってしまいます。。

 

スセリヒメ伝説

越の国(越の八口)を平定に向かったオオクニヌシ。ヌナカワヒメとの情事に嫉妬したスセリヒメは、夫の帰りを今か、今かと待ちわびていました。いよいよ夫が帰ってくるとの知らせを聞いたスセリヒメ。この地に出迎えに来て、小川の水を鏡として身繕いをしたのです。だからこの地を向鏡(むこかがみ)と呼ぶのです。

 

地元の伝承として残っているだけのお話。古事記にも出雲風土記にも見えません。

さらにここから東へ少し行った柳井地区には、「日暮れ橋」があり、スセリヒメが日暮れまで待ちわびたという伝説もあるそうです。

 

鏡神社の御神体は盗まれた

本来の御神体は鏡ではなく瑪瑙玉(めのうだま)だったそうです。

 

江戸時代に書かれた雲陽誌には玉神社と書かれている。地元の古老によると、近世末期にご神体が盗難に遭い、本殿の床に切れ目を入れて盗まれたとのこと。昭和末期までその床の切れ目は存在していたらしいのです。

そして、盗まれた御神体は盗むときについた傷の為、売ることが出来ず、盗人は売布神社に奉納したのだそうです。

 

 

売布神社といえば、現在は宍道湖東岸にあるものの、もともとは来待神社と玉作湯神社の間にあったと御由緒にあります。盗んだ御神体が売布神社にもちこまれたのも、もともとは鏡神社と売布神社が近い位置にあった為のご縁かもしれませんね。

 

売布神社もミステリアスに見えてきます・・・

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鏡神社の神使はウサギ

松江から来た者が、畑にいた白兎を捕らえて帰ったが、奇妙な事が頻発したという。そして調べてみると、そのウサギは鏡神社の神使と聞き、急ぎ売布神社に奉納した。

 

これもなぜ鏡神社にお返ししないのか不思議な伝説ですね。御神体が売布神社にあるから、ということでしょうか・・・

参道にある石灯篭には、確かに白兎が刻まれていました。

 

鏡神社の境内

御本殿

社殿は大社造りの流れを汲む春日造り、千木は女千木、御神紋は二重亀甲に剣花菱。

社殿は南西を向いています。

 

社殿の造りや御神紋は出雲系なのに、千木は大和系もしくは女神を指しています。これはスセリヒメ伝説が由来しているのか・・・?

 

本殿下には石でできた玉が置いてありました。

これはいったい・・・

瑪瑙玉が失われた事に関係しているのでしょうか?

 

荒神さん

本殿の後ろ側には出雲地方によくある荒神さんがありました。

 

 

狛犬

来待石の立派な狛犬さん。表情も勇ましいです。

 

石灯篭

白兎の彫刻が見事です。装飾が細かく、豪華です。

 

参道

全部で77段ありました。

古代の出雲は3と8の信仰なので、ラッキー7というのは北斗七星の妙見信仰を感じます。

 

鏡神社へのアクセス

JR来待駅から車で約5分。

公共交通機関で目指すことは困難です。マイカーもしくは、タクシーかレンタカーでお越しください。

 

まとめ

その御由緒は口伝にしか知る事のできない鏡神社。

古代にはスセリヒメとオオクニヌシのラブストーリーが、近代には御神体が盗まれたとか、白兎伝説とか・・・もう本当にミステリアス!

元々近くにあったとされる売布神社についても、また改めて調べてみたくなりました。ぜひご参拝ください。