久しぶりに神様の存在を感じるお社に出会いました。今回ご紹介する場所は貴船神社(きふねじんじゃ)と言います。

この写真は貴船神社境内にある樫の木なのですが、ご覧の通り鳥居を飲み込んでいってます。少し畏怖を感じるその生命力に、神様の存在を感じます。実際にこの木の前に立つと、その存在感や気配に圧倒されます。

それではこの樫の木も含め、貴船神社がどんなところなのかご紹介していきましょう!

 

貴船神社の御由緒

貴船神社といえば京都にある水神様ですね。

元暦年間(1180〜1185)にその貴船神社からご分霊をいただいて、そうした分社は全国に500社程度あるのだそうです。

宮司さんや氏子さんは京都の貴船神社への崇敬篤く、30年以上も熱心に参向されたご縁で分霊をいただいたのだとか。

 

貴船神社の御祭神

高龗(たかおかみ)

軻遇突智神(カグツチ)

別雷神(ワケイカヅチ)

阿波枳閉委奈佐比古命(アワギヘワナサヒコ)

 

タカオカミとカグツチ

水の神様であり、そのお姿は龍体と言われています。そのご出生は大変ないわくつき。。しかも古事記と日本書紀では微妙にニュアンスが違っています。

 

古事記に見える暗龗

火の神様「カグツチ」を産んだイザナミはその火傷が元で神去りました。それを大いに悲しんだ夫のイザナギは、腰に佩いていた十握剣(とつかのつるぎ)でカグツチを斬り伏せました。飛び散った血しぶきはそれぞれが神様となりました。その中でも剣の柄から滴る血、指の間から漏れ流れ滴る血が注いで神となった。名付けて暗龗(くらおかみ)という。

 

日本書紀に見える高龗

イザナミの死を悲しんだイザナギはカグツチの体を三つに断った。その一つは雷の神に、一つは山の神に、そして一つは高龗(たかおかみ)になった。

 

つまり、古事記では暗龗と呼ばれ、日本書紀では高龗と呼ばれていることがわかります。タカオカミとは山の上を暗示し、反対にクラオカミとは谷間を暗示します。また、日本書紀ではタケミカヅチ・オオヤマツミと兄弟のような記述になっています。

 

タカオカミとワケイカヅチ

別雷神といえば上賀茂神社の御祭神で、初代神武天皇とは同じ玉依姫を母とする異父兄弟。これは日本書紀由来の雷の神という事で祀られているのでしょうか?

古事記では雷の神といえばタケミカヅチの事ですので、ちょっと違うような。。。

しかし、別雷神といえば大国主命の御子であるアジスキタカヒコと同一視する説もあります。出雲風土記によるとアジスキタカヒコの御子はタキツヒコといって、滝の神であり、雨乞いに応える水の神様なのです。

なんでしょうか。。この遠回りな一致は。。。

 

 

アワギヘワナサヒコ

出雲風土記にしか見えない神。

阿波(徳島県)から来て、和名佐(松江市宍道町上来待和名佐)に鎮座した男神と解釈できるお名前。

出雲風土記に見るアワギヘワナサヒコ

阿波枳閉委奈佐比古命という神が、どこからか船を曳いてきて、据え置かれたものが山になった。その山を船岡山と呼ぶ。

船岡山とは雲南市海潮にある山で、阿波枳閉委奈佐比古命(アワギヘワナサヒコ)を祀る船林社があるのですが、どうしてこの神が貴船神社に祀られているのかは謎です。。。

 

 

木山天王稲荷八天狗社

素戔嗚尊(すさのおのみこと)

倉稲魂神(うかのみたま)

 

貴船神社の境内には、通称 木山さんという木山天王稲荷八天狗社があります。農業の守護神として信仰されてきたが、なぜか下病(しもやまい) つまり夜尿症や性病に霊験あらたかで町内外からの参拝者があるとか。謎のご利益ですね。。。スサノオさんはなんでもやりますな。。

シラガシという樫の木で、根回り8.1メートル、樹高28メートルあるそうです。

根の形を見たとき、龍神様だ・・・と思いました。

鳥居を飲み込む勢いの巨木は裏に回ってみても、基礎石のようなものさえ飲み込んでいるのが確認できます。人間の脳を思わせるコブができていて、この木からはずっと気配がやみません。。最初にこの地に踏み込むのは少し勇気が要りました。

樫の木の横には祠がたくさんありました。どんな神様なのかはわからず。

 

樹齢800年以上の椎の木

貴船神社の裏山を登っていくと、出会える大木。少なくとも800年は立っているとされています。かつてこの辺りは椎の木の森があったそうですが、昭和8年に公園が整備され、この木だけが残されたそうです。

それにしてもこの枝ぶり、やはり龍神様を感じさせる躍動感。この地には何かある・・と感じざるを得ません。実はちょっとしたハプニングにも遭遇したのです。。

 

撮影は慎重に!?龍神様には敬意を。

立派な社殿を撮影するのは、勉強のためであり、伝えるため。僕にとっては大事な作業で、当然ながら本殿にお参りを済ませてからシャッターを切るようにしているのですが。。

この拝殿を撮影しようとしたとき、スマホカメラの顔認識機能が反応。写真右手側の木戸に顔認識の□が出現したのです!

すごいパワーを持った神社。いったい何を訴えていらっしゃったのでしょうか・・・

 

貴船神社へのアクセス

JR木次線 加茂中駅から車で約4分、徒歩なら約20分です。

 

 

まとめ

熱心な信仰の元に勧請された貴船神社の龍神様。

その境内には龍神の化身とも思える巨木が2本。そして撮影をためらうような不思議な出来事にも遭遇。心臓は早鐘のように、背筋はぞくぞく。鳥肌も立つ。

神様というのはやはり人間の意識を越えた存在なのでしょうか。いつも身近に感じる氏神さまとは違い、畏敬の念を感じる神様に出会えたのでした。

 

 

 

 

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