みなさんよくやっている間違い。それは拝殿で手を合わすなり、いきなりお願い事を言っていませんか!?これは間違いですね。
神社参拝において一番大事なことはずばり「感謝を届ける」ことなんです。
お賽銭を入れたらお願い事をする前にすべきことが3つあります。
1.自分がどこから来た何者なのかを名のる
2.日頃の感謝をお伝えする
3.決意を伝える
4.決意に対するご加護をお願いする
いかがでしょうか!?
人生において何か事を起こすのは必ず「あなた」です。
悩んでいるときも、挫折してしまった時も、その状況を変えられるのは「あなた」しかいません。その「あなた」は神様の前で約束するわけです。
そして、それがうまくいったときはまた感謝を届けにくる、うまくいかなかったとしても「最悪の結果にならずにすんだ」と感謝を伝えに来るのと合わせて、次の決意をするのです。
日本の神様は全知全能で宇宙創成の神様ではありません。
たくさんたくさん、八百万(やおよろず)集まってやっとこの世界を支えていると伝えられています。それぞれの神は完璧ではなく、人間にとってありがたい一面も、怖い一面も持っています。
例えば太陽の神様に「晴れますように」と願ったところで、太陽の神様が頑張りすぎれば、人間は暑くて活動できなくなり、逆に太陽の神様が怠けると人間は生きていく事さえできなくなります。
つまり、日本人は古来より「神様にすがって何もかもうまく運んでもらおう」などとは考えていませんでした。全てはその局面で「自分がどうするのか」であり、何とかうまくやってこれたことに安堵し、感謝する事が大事なのです。
このように日本人は自分の力の限界を知り、他人の助力を得て初めて事が成るということを知っています。そのために自分の事よりも他人のことを考え、率先して手伝う事で次は自分にも助けの手が差し伸べられることも知っています。
暴力や独占や略奪によって世界を変えようとはしません。それが我々日本人の価値観ではないでしょうか?
また神社がなぜ現代まで続いて来たのかを考えてみてください。
神社は日本人の感謝が残してきた遺産だと気づくはずです。
「日本人の感謝」とはたくさんありますが、代表的なものはお賽銭、玉串料(御祈祷料)、おみくじ代、七五三、初詣、、、
どれも神社を「ありがたい」とか「誇りに思う」という気持ちがないとできないものですよね?
当たり前になりすぎて「前からやってるから何となく」という理由で継承されているものもあるかもしれませんが、そこにお金を出すことには違和感などないのではないでしょうか?
感謝を伝えることができたら次は、これからどうするのかの決意と神様にご加護を祈願してください。特にこの「ご加護」は「ご神徳」や「ご利益」に関わってきます。
つまり、「どんな能力を持った神様なのかを知らないとご加護をお願いできない」という事です。そりゃそうですよね?農業の神様に恋愛の相談をしても、「私に言われてもな~・・・」という神様の心の声が聞こえてきそうです。
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神社に参拝される前にせめて「どんな事を成し遂げられた神様なのか」と言うことが古事記や、神社の入り口の「ご由緒」に書かれていますので少しだけ勉強してから祈願されると、あなたの思いは必ず届くはずです。ぜひやってみてくださいね。