日本全国、色々なところにあるこんぴらさん。例えば金刀比羅神社、金刀比羅神社とかいう名前で見かけますよね?

神社なのか、お寺なのか、その存在も謎に満ちていて良くわかりにくい信仰であるのに、親しみやすいこんぴらさんという呼び名です。

そんな身近にいらっしゃる神様について、今回は解説してみます。

こんぴらさんとは何ですか?

讃岐国(香川県)の琴平町にある金刀比羅宮(ことひらぐう)を通称こんぴらさんと呼び、全国にあるこんぴらさんの総本宮がこちらです。

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古くから瀬戸内海を走る船の目印として機能していたそうです。つまり灯台のような役割でしょう。

このことから海運の神様として信仰を集めていたそうです。金刀比羅宮といえばかなりの石段を上がっていく、山の上にあるイメージですよね。

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現代では金刀比羅宮は内陸部にあるのですが、古代では神社のすぐ近くが海岸線だったようです。

こんぴらさんの御祭神

大物主命(おおものぬしのみこと)

この神様は奈良の三輪山に祀られている龍神様です。古事記にも度々登場します。

この大物主命がなぜかこの金刀比羅宮に祀られるようになったのかというと・・・謎なんです。

この謎を解くためのヒントになりそうなものをご紹介します。つまり大物主命とはどんな神様なのか、大物主命にまつわるストーリーを見てみましょう。

大国主命が国づくりに悩んでいた時に降臨

海の向こうから光り輝く姿で降臨し、「我を三輪山に祀れば国づくりはうまくいく」とお告げになりました。大国主命はこの神様を三輪山にお祀りしました。

また、大物主命は自身のことをこう名乗っています。

「我はそなた(大国主)の和魂(にぎみたま)である」

つまり、元をたどれば大国主の霊体の一部であり、これを取り戻したことによって大国主命はさらなる力を発揮できたという事なのでしょう。

第7代 孝霊天皇の時代

三輪山に伝わる伝承によると、孝霊天皇の娘である倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)のもとに、毎晩訪ねてくる殿方がいらっしゃった。

毎朝明け方には姿を消してしまうため、ある夜に姿を見せて欲しいとお願いすると、なんとその殿方の正体は蛇であった!

そしてその蛇は三輪山へと帰っていったというのです。。

 第10代 崇神天皇の時代

崇神天皇の御代、大和国には天災や疫病が大流行。この不幸な現象がなぜ起きているのかを示す重大なイベントが起きます。なんと天皇の夢に大物主が登場。

「この混乱の原因は私である。大田田根子という男に私のお祀り事をさせなさい」とお告げになります。

つまり、お祀りの仕方について細かな指図をなさっているのですね。祀り方を間違えれば祟るということでしょう。

この3つのストーリーから見えるものは、

  1. 偉大な祟り神様である
  2. 大物主命は蛇神(龍体)である

そして海の向こうからやってきたという事は、出雲から見たときに、瀬戸内海の方角を向けば、この金刀比羅宮の方角という事になるのでしょう。

こんぴらさんから出雲に降臨した大物主命を三輪山にお祀りした。これは凄い移動距離ですね。

なぜこんぴらと呼ぶようになったのか?

これは奈良時代~平安時代の神仏習合の影響なのです。神仏習合とは似たようなストーリーやご神徳を持ったもの仏様と神様を同一の存在とみなす思想です。

例えば須佐之男命と牛頭天王、大国主命と大黒天、事代主命と恵比寿などがそうです。

金毘羅(クンビーラ)との習合

金毘羅とは梵語でクンビーラと読み、もともとはインドの水神です。ガンジス川の女神の乗り物であるワニを神格化したのだそうです。乗り物=船ということで、日本では水運の神様となったのでしょう。

この神は雨や遭難から守ってくれる金刀比羅大権現として仏教に取り入れられ、日本に伝わったときには、日本にワニはいなかったため、龍神と同一視されたようです。

さらに神仏習合の時代には龍神とは大物主であるとされ、このことから大物主命はこんぴらというお名前になったのです。

 こんぴら信仰は全国へ

もともと水運の要所であった金刀比羅宮ですから、遠方から来た船にはたいへん有名でした。

〇の中に「金」の文字を入れたグッズは江戸時代からあるそうで、船乗りたちがこうしたお授け品を持ち帰ると、全国から金刀比羅宮へ参拝するようになったそうです。その人気ぶりは伊勢神宮にも迫るものだったとか。

今でも全国に金刀比羅神社が残っていますが、恐らく船あるところにこんぴらさんという信仰だったのではないでしょうか?つまり、川沿いか海沿いにはこんぴらさんという感じです。

現代では水辺では無い場所にあるこんぴらさんは、昔の地図を見るともしかして水辺が広がっていた場所なのかもしれませんね。。

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