八岐大蛇を退治した須佐之男命は稲田姫と結婚することになりました。

 

この結婚は八岐大蛇を退治する条件として、両親に約束していたものでした。

 

なんと段取りのいい須佐之男命。

 

大事に大事に育てられた稲田姫を娶り、須佐之男命はその妻を大事にする様が古事記には描かれています。

 

 ※八岐大蛇神話についてはこちらをご参照ください

 

ちなみに「クシナダヒメ」とは櫛名田比売、奇稲田姫と表記されることもありますが、ここでは稲田姫命(いなたひめのみこと)と表記します。

 

 

日本初の結婚はイザナギとイザナミでは無い?

古事記によると最初に誕生した男女ペアの神様はこちらです。

  • 宇比邇神(うひぢにのかみ)
  • 須比智邇神(すひぢにのかみ)

 

え!?誰!?ってなりますよね。。

 

男女ペアの神様は5組いらっしゃいます。

  1. 宇比邇神(うひぢにのかみ)・須比智邇神(すひぢにのかみ)
  2. 角杙神(つぬぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)
  3. 意富斗能地神(おおとのじのかみ)・ 大斗乃弁神(おおとのべのかみ)
  4. 淤母陀琉神(おもだるのかみ) ・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)
  5. 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)

 

イザナギ・イザナミはこの最後にお生まれになった神様なのです。

 

そして、日本の国土を生む「国生み」と日本の神様を生む「神産み」を成し遂げられます。

 

しかし、この時の「男女の営み」は実験的なもので、神産みの最期にイザナミは産後の肥立ちが悪く、命を落としてしまいます。

 

そして結婚の儀を交わすことなく、黄泉の国の入り口で離縁してしまうのです。

 

イザナギ・イザナミは

初めての子を産んだ神であり、初めて離縁した神

でもあるのです。

 

 

 

大事に育てられた稲田姫は日本初の大和撫子?

8人姉妹だった稲田姫。

7人の姉たちを八岐大蛇によって失う事になりました。

 

須佐之男命が降臨するまで、稲田姫の両親は恐怖と悲しみに打ち震える日々を過ごしていたのでしょう。

 

古事記ではそんな稲田姫の両親の名前をこのように名付けています。

 

母:テナヅチ

父:アシナヅチ

 

ナヅとは「撫づ」と書き、つまり、

「手を撫で、足を撫で」大切に育ててきた

という意味に通じます。

 

このことから大和撫子(やまとなでしこ)という言葉の語源となったのだという説があります。手塩にかけて育てられた女性の事を指すのでしょう。

 

現代では大和撫子の定義は定まっていません。

古風で・落ち着いていて・教養のある女性を指す言葉という曖昧な印象です。

 

「手塩にかけて育てられた」と解釈すると「ハネっ返りのおてんば娘」ではないことは理解できます。

 

スポーツの女性チームに何でもかんでも「なでしこ」とつけるのは少し違う気がしていますが、それを言い出すと男性チームは「さむらい」というのも不思議になってきますのでやめときましょう。

 

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それはさておき、

稲田姫は日本最初のお嫁さんであり、日本最初の大和撫子なのです。 

 

 

 

日本初の和歌を詠んだのは須佐之男命!?

稲田姫との結婚が決まった須佐之男命はこんな歌を詠んだと古事記にあります。

 

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」

 

現代語訳:夫婦一緒に住むための場所として八重に垣根を巡らせたお家を作りましょう

 

これは日本初の和歌であったと言われています

 

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須佐之男命は八岐大蛇を退治する荒ぶる一面を持つ一方で、女性を愛し、和歌を詠むという素晴らしい知性を感じさせる一面があります。

 

 

 

和歌は祈りの本質

須佐之男命がお詠みになったこの

5・7・5・7・7は神のリズム

として定着していきます。

 

文字が伝わるずっと前から出雲の人々はを大事にしてきました。

 

音にこそ霊力が備わり、唱えることで人間にも自然にも神にも通じます。

 

こう言うとすごくスピリチュアルな話に聞こえるかもしれませんよね?

 

しかし、例えば小さな子供に

「あなたはダメな子よ。どんくさいから、平凡な大人になる事を目指しなさい」

 

あるいは、

「夢を見てないで、ちゃんといい大学に入って、いい会社に入りなさい」

 

 

と毎日毎日言い聞かせて育てたら、大人になったときにその子はどうなっているでしょうか?

 

間違いなく自分に自信が持てない人間になりますよね。

 

また仮に、毎日毎日「死んでしまえ」と言われたら・・・?

 

自殺してしまう子もいますよね。

 

言葉(音)とはそれほど強力な力を持っています。

 

だからこそ神社でお祓いの時などに読み上げられる祝詞は、その力を信じられているのですよね?

 

言葉に力がないと思っているのであれば、お祓いの祝詞もお葬式の念仏も根本的に否定されてしまうのです。

 

 

 

天皇陛下がお詠みになる和歌

天皇陛下がお詠みになる和歌を「御製(ぎょせい)と呼びます。

 

ちなみに、皇后がお詠みになった和歌は「みうた」、皇族がお詠みになった和歌は「おうた」と呼ばれ区別されています。

 

特に天皇陛下がお詠みになった御製はほとんどが非公開です。

 

御製は文化的活動やおたしなみとして詠んでいらっしゃるのではありません。

 

祈りの本質であり、時には祈願、時には鎮魂の意を込めて詠まれているのです。

 

御製とは祝詞と同じく、力を秘めた特別なリズムの音です。

 

上手とか下手とかいった尺度で評価されるものではありません。

祈りの本質なのです。

 

天皇陛下の祈りについてはこちらの記事をご参照ください 

www.izumo-enmusubi.com

 

 国の大事な決定事項に対して、天皇陛下が和歌を詠んでお気持ちを伝えられるのは、尊い事なのです。

 

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

皆様に良いご縁が結ばれますように!

 

 

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