出雲大社の歩き方

縁結びで有名な出雲大社や出雲の魅力について語ります

【万九千神社】八百万の神の直会の場所!

出雲大社から東へ13km。

八百万の神直会(なおらい)をする場所として有名な万九千(まんくせん)神社があります。

 

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別名まくせのやしろとも言い、大昔はこの周辺が曲がりくねった道だった事を示します。

 

この周辺は斐川町と呼ばれ、斐伊川の流れによって砂が堆積して出来た土地であり、大昔とは地図が変わってしまいました。

 

斐川町の神社には「この神社は川の水際に建っていた」などの御由緒が書いてある事も。

 

万九千神社と言えば、神等去出(からさで)の最終地点として有名です。出雲大社を出発した八百万の神佐太神社に御墓参りに行き、ここ万九千神社から帰って行きます。

 

また、万九千神社の周辺を斐川町「神立(かんだち)」と呼びますが、古来より地元の人が神様が旅立っていかれるのを静かに見守ってきたことを表しているのでしょう。

 

 

八百万の神直会

旧暦10月17日(2018年は11月24日)に神迎祭がなされ、旧暦10月26日(2018年は12月3日)の夕刻、出雲大社の神等去出祭と同じように扉が叩かれ「お立ち~」と発声します。

 

この晩、八百万の神々は万九千神社で直会をすると言われています。直会とはお酒を飲んで素直に話をする会の事です。

いわゆる、飲み会です。

 

つまり居酒屋 万九千で打ち上げをして旅を締めくくるのです。

 

 

季節の変わり目を伝える神等去出

飲み会を終えた翌朝、八百万の神々はいよいよ旅立ちます。この直会の夜から、出雲は毎年必ず大荒れとなります。大風が吹き、みぞれ混じりの雨が降り、北西の季節風の到来です。

 

ちょうど晩秋から初冬に移り変わるこの日に、神威を感じる風習があったのでしょう。地元の人は大荒れのこの日には家に閉じこもり、寝床で静かに過ごし神様がお立ちになるのを静かに待ちます。

 

直会の夜、

万九千神社の境内を覗くことは禁忌です。

 

それどころか、外出することも、大騒ぎすることも控えられ、町中が静まり返ることから「お忌み」と呼ばれています。

 

 

ゴールデンウィークは大直会

神様が旅立っていくこの神社では、毎年5月6日頃に大直会(おおなおらい)という楽しいイベントが行われます。

 

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このチラシは平成29年の物ですが、

出雲蔵元が大集合!出雲そばも出店!

神社の本殿でJaz LIVE!

 

といった思い切りのいい企画でした。神様も一緒に無礼講といったところ。

お酒はちゃんとお燗にして提供され、一杯250円でした!

 

ゴールデンウィーク出雲大社もいいですが、万九千神社でとことん飲むのもいいですよ!神社の境内で酔い潰れるなんて経験はなかなかできません!

 

境内にはもう一つ神社が!

なんと万九千神社には境内にもう一つ神社があります。立虫(たちむし)神社といいます。

 

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写真右手が万九千神社、左手が立虫神社です。

 

元々、立虫神社は斐伊川の中州(万九千神社の南西800m)に位置していました。江戸時代に斐伊川洪水の影響によって、現在の地に遷座されたと伝わります。

 

御祭神は素戔嗚の御子、五十猛(いそたける)と大屋津姫(おおやつひめ)、抓津姫(つまつひめ)の三つ柱です。

 

この三つ柱は主に木材、植林、建築を司る神です。

 

 

ちなみに万九千神社の御祭神は大穴牟命(おおなむじ)、少彦名命(すくなびこ)、八百万の神、そして櫛御気奴命(くしみけぬ)となっています。

 

櫛御気奴命という神は謎めいた神です。この神を巡っては色々な説が論じられていますが、これを解く鍵は出雲国一ノ宮 熊野大社にあります。

 

そうです。出雲には一ノ宮が二つあるのです。

 

これには出雲大社創建から現代まで続く、大いなる謎が関わって来ます。この続きはまた次回、熊野大社の特集で書きますね。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます!

 

皆様に良いご縁が結ばれますように!