ヤマタノオロチ伝説を追いかける旅。今回ご紹介する御代神社(みしろじんじゃ)にも、やはり古事記に載らない神話の裏側が見えます。

ここ御代神社は前回ご紹介した八口神社と同じく、ヤマタノオロチの最期に関わる神話が残されています。そこには天皇家に関わる重要な記述が!!早速ご紹介していきましょう!

 

御代神社の御祭神

主祭神

素戔嗚尊(すさのおのみこと)

稲田姫命(いなたひめのみこと)

 

配祀神

大山咋命(おおやまくいのみこと)

 

スサノオとイナタヒメはご夫婦。ヤマタノオロチに生贄として差し出される予定だったイナタヒメは、スサノオがヤマタノオロチを退治した事により救われます。お二人はその後出雲の地にて結婚され、お住まいになったと伝えられています。

大山咋命と言えばスサノオの孫にあたる神。山の神様であり、農耕の神様でもあります。

オロチを退治しこの地を平定したスサノオと、山に杭を打ち、灌漑用水を開き、農耕を始めたオオヤマクイをお祀りしているという事で、地域の守り神的な存在なのでしょう。

 

御代神社の御由緒

ヤマタノオロチを討伐に出たスサノオは、その一合目においてオロチを仕損じます。とはいえ深手を負ったヤマタノオロチは命からがらこの地に逃げおおせます。

ヤマタノオロチの体は大変大きく、その頭は八口神社の西にある草枕山に横たわり、しっぽはこの御代神社まで伸びていたと伝えられています。

 

スサノオは八口神社の地において、ヤマタノオロチの頭を斬り伏せ、御代の地では尻尾を斬り留めたのです。

このことからスサノオは別名を尾留大明神とお呼びするのだそうです。

御代神社の旧社地から草枕山までの距離、つまりヤマタノオロチの大きさは約680m!という事になります。

この旧社地というのがさらに大きな謎を含んでいます。。

 

三種の神器「天叢雲剣」発祥の地

なんと御代神社の旧社地は三種の神器のひとつ、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)の発祥地なのです!!

ヤマタノオロチ神話によると、スサノオがオロチにとどめを刺したとき、その尻尾から剣が飛び出した。その剣は大変な力を持っていたので、自分が持っているのは恐れ多いとお思いになったスサノオは、剣を姉のアマテラスに献上したのです。

アマテラスの子孫は現在の天皇陛下までつながっていきます。こうして三種の神器のひとつ、天叢雲剣は天皇家の宝となりました。ただし、天皇陛下は剣と一緒に寝起きするのは恐れ多いとし、宮中にはレプリカを、実物は熱田神宮にお祀りされています。

田舎にひっそりと立つ御代神社は、日本の建国に関わる大事な神話を伝えていますね。

 

御代神社の境内

御本殿

大社造に千木は出雲系の男千木。

御神紋は二重亀甲に剣花菱で出雲大社と同じです。

社殿は南西を向いています。

 

社日神社(しゃにちじんじゃ)

 

 

高麻神社(たかさじんじゃ)

青幡佐久佐日子命(あおはたさくさひこ)

 

 

 

荒神社(こうじんじゃ)

 

 

貴布禰神社(きふねじんじゃ)

高龗神(たかおかみ)

 

稲荷神社(いなりじんじゃ)

宇迦御魂神(うかのみたま)

 

御代神社へのアクセス

公共交通は通っていません。車でのアクセスが一番便利です。

出雲市駅から車で約20分、出雲大社からは約40分です。小高い山を登ったところにある古い住宅街の中にある神社ですが、ちゃんと駐車場もあります。

 

まとめ

ヤマタノオロチ終焉の地にして、その尻尾を斬り留めた御代の地。

え?ここが三種の神器の発祥地!?

と疑いたくなるほどに宣伝がなされていません。発祥地もすごく簡素な石碑と立て看板があるのみ。しかし御代神社だけでなく、周辺の神社や遺跡にはことごとくヤマタノオロチ神話が残っているのです。

ある意味、宣伝や集客をしなかったからこそ、昔のままの姿で残せたのかもしれません。本物の歴史を追いかけたい人にはおすすめのスポットかもしれませんね。

 

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