日本の神話にはたくさんの神様が登場します。八百万やおよろずの神様というくらいですから、たくさんの神様がいらっしゃるのでしょう。そんなにたくさん覚えられないよ!という声が聞こえてきそう。

だからこそ聞きたい。どの神様が一番偉いのですか?

 

 

日本の神様の中で一番尊い神様

一番尊い神様は天照大御神あまてらすおおみかみ

 

日本の国旗が示している通り、日本は太陽を信仰してきました。天皇家が大事にお祀りしてきた神様も伊勢神宮にまつられている太陽神アマテラスです。アマテラスが天の岩戸にお隠れになったとき、地上世界には災いが蔓延したといわれる岩戸神話には、いかにアマテラスが尊い存在であるかが示されています。

しかし、その偉大な神様だって岩戸にひきこもってみんなを困らせたり。アマテラスを連れ出せる神は存在せず、みんなで力をあわせて岩戸から連れ出したという神話なのです。

日本の神様には上下関係がありません。八百万の神々はそれぞれ違う能力を持っており、全知全能の神様というのは日本神話に登場しません。だからテッペンという発想はそもそもズレた質問になってしまいます。

アマテラスは天皇家の先祖神にあたり、日本人みんながアマテラスの遠い親戚というのが古事記のストーリー。つまり日本人みんなの祖先神であるアマテラスは一番尊いといえますね。だから日本中の家の神棚にアマテラスのお札があるんです。

 

神様は偉いのではなく尊い

なぜ我々は神様や天皇のことを自分より偉い存在と考えてしまうのでしょうか?

それは戦後の数十年続いた経済事情が背景にあると考えます。戦後の日本はとにかく経済復興、経済成長を念頭において、大人たちはみな会社という組織に身を投じてきました。

社長の指示のもと、とにかく物をたくさん作って、たくさん売る。モノが不足していた時代ですから、自分の勝手な考えで動くよりも組織立って、上司の命令を素直に聞いて動く方が社会のためになったのです。

そうするうちに段々と、社長=エライという構図、エライ人の言うことを聞くもんだという思想が根付いていったのではないでしょうか。

人に指示を出す立場だからと言って、どちらが優れているとか劣っているかという事はないはずなんですが。現代では会社の社長さんたちも勘違いして、自分の方が優れていると思っていませんか?

 

 

出雲で「エライ」とは「ツライ」

出雲の方言で「エライ」とは「疲れた・体がつらい」という意味

 

一番エライ神がアマテラスだとすると、確かにスサノオという暴れん坊の弟や、国ゆずりの苦労や・・・確かにエラカったですね。

これは非常にうまく言ってのけたものだと思います。つまり、「社長がエラソウ」というのは「社長って大変そう」という意味になります!

人に指図する立場って色々ありますよね。ぜひ社長さんたちもこっちの意味で自分を律してほしいと願います。余計なこと言ったかなあ?