祝詞とは何ですか?オトナなら知っておきたい言葉のチカラ

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神社でお祓いをしてもらうとき、または何かの神事にちょうど居合わせた時などに、神職の方が唱えている言葉に聞き入ったことはありませんか?

七五三や厄年の時など、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?そんな神職の方が唱えている呪文のようなものを祝詞(のりと)と呼びます。

知らなくても問題ないのですが、オトナとして知っておくと子供や海外の方に聞かれたときに「なるほど!日本てすごいね!」となりますので、ぜひ知っておきましょう!

祝詞の定義

まず、祝詞というのはどういう言葉なのでしょうか?神社のことなら神社本庁の見解を見てみましょう。

祝詞とは、祭典に奉仕する神職が神様に奏上する言葉であり、その内容は神饌・幣帛へいはくを供えて、御神徳に対する称辞たたえごとを奏し、新たな恩頼みたまのふゆを祈願するというのが一般的な形といえます。

※引用:神社本庁ホームページ

はい。よくわかりませんよね。。

つまり、お供え物やお飾り物をした上で、神様のお力を称え、そのお力に沿ったお願いを申し上げることなんです。

うやうやしく、お願い事をしまーす。ということなんですね。

ただお願い事をしているだけではありません。神様が成し遂げられたこと、偉大な功績を称える言葉を申し上げてからということになっているので、神様をいい気分にさせてからお願い事を申し上げるという感じでしょうか。

偉い先生に対する接し方と似てますね。

祝詞の種類

色々とある祝詞を全て覚えるのは難しいので、代表的なものだけをご紹介します。一般的なお祓いなどの神事で唱えられる祝詞はこの2つです!

  1. 祓詞(はらえことば)
  2. 大祓詞(おおはらえことば)

祝詞とはどんなことを唱えている?

ここでは祓詞の原文を読んでみましょう。

掛けまくも畏き

(かけまくもかしこき)
伊邪那岐大神

(いざなぎのおほかみ)
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に

(つくしのひむかのたちばなのをどのあはぎはらに)
禊ぎ祓へ給ひし時に

(みそぎはらへたまひしときに)
生り坐せる祓戸の大神等

(なりませるはらへどのおほかみたち)
諸々の禍事・罪・穢

(もろもろのまがごとつみけがれ)
有らむをば

(あらむをば)
祓へ給ひ清め給へと

(はらへたまひきよめたまへと)
白すことを聞こし召せと

(まをすことをきこしめせと)
恐み恐みも白す

(かしこみかしこみもまをす)

(現代語訳)

偉大なるイザナギの大神様が筑紫の浜で禊(みそぎ)をなさったときに生まれたお祓いの神様たちよ!

色々な悪いこと、穢れ(けがれ)があれば、お願いですからお清めください!お祓いください!

と、恐れ多くも申し上げます。。という意味です。

ちなみに大祓詞ではそのお祓いの神様の名前を申し上げ、具体的にどんなことをなさる神様なのかを説明・称賛しているのです。

お祓いの段取りと言霊信仰

まずはお祓いを受ける方の住所氏名を神職の方にお伝えします。神職の方は次にお酒などのお供え物(神饌)をします。

神様の前で伏して礼をした後、大きな声で祓詞を奏上し始めます。

そして参列者の住所氏名を読み上げ、再度お願い事を繰り返します。

具体的に「誰が、どんな神様に、どうして欲しいのか」を申し上げるわけです。これは言葉に力があると信じているからですね。

神様の前で自らの情報を明らかにし(名乗り)、そのうえでどうなりたいかを宣言する。これは言葉にしたことが本当になる、言葉にはそういう力があると信じているから。

こうした言葉に力が宿ることを言霊(ことだま)と言うように、日本語には口にするだけで確かな力が存在しているということです。ですから、不吉な言葉を口にしないという昔からの風習も、こうした祝詞のような言霊に由来した信仰なんですね。

祝詞の起源

大祓詞のことを中臣祓(なかとみはらえ)という別名で呼ぶこともあるように、元々は中臣氏が奏上していた詞なんです。

中臣氏は藤原氏につながっていき、平安の世では栄華を極めた権力者ですね。祖先をたどると天児屋命(あめのこやねのみこと)にルーツを持ちます。

アメノコヤネとはアマテラスがお引きこもりになった神話「天の岩戸神話」に登場する神様ですね。アマテラスが岩戸にお隠れになって世界が真っ暗になってしまったとき、八百万の神様はアマテラスを岩戸から出すために色々なお祭りごとをなさいます。

その祭りごとの開会宣言としてアメノコヤネが申し述べたのがこの祝詞だとされています。この時からお祭りごとの最初は祝詞で始まるという事になったんですね。

詳しくは天の岩戸神話の記事をご覧ください。

まとめ

いかがでしょうか?

確かに知らなくても生活に支障はありませんが、祝詞で申し述べられていることの意味が分かると、お祓いを受けている最中に神職の方と同じ気持ちで神様に接することができますよね。

知ってた方がお得だと思いませんか?そして同席した人たちに、こんな意味だよ~とお伝えできるなんて、素敵なオトナだと思います。ぜひご参考になさってくださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます!

皆様に素敵なご縁が結ばれますように!

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