巨石・磐座ファンの皆様おまたせしました!

またしてもスリムな人しか入れない、厳しい神社の登場ですよ!観光地的な神社には飽き飽きしている方におすすめしたいのがこちら、塩竈神社(しおがまじんじゃ)です!

 

塩竈神社への参拝方法

塩竈神社は完全に民家の裏手にある神社です。参道入口も民家の脇を抜けていく事になります。写真のように、民家の石垣に看板があるのです!

駐車場などもありませんので、このような道路脇に路上駐車するしかありません。

 

参道を上がっていくと途中で道が分かれます。これを左へ進みます。

 

曲がった先はこのような景色に。

だんだんと坂道を上がっていくと・・・

 

石段が登場し、

 

最後の試練が待っています!!

一番狭い部分では横向きに歩いてやっと通れる程度です。

 

試練を越えたところにはお社があります。

特に御由緒書きなどはなく、このお社があるのみです。

 

塩竈神社のご利益

安産守護・延命長寿

 

明確な言い伝えを聞けたわけではありませんが、ネットで出てくる情報はこんな感じです。お祀りされている神様の御神徳と近いのかどうか。。岩の形が女性の子宮の形と捉えると少し納得できる気がします。

 

塩竈神社の御祭神

塩土老翁神(しおつちのおじ)

 

この神様は製塩の神様であり、またの名をクナトというそうです!

クナトと言えば道案内の神様であり、出雲に古くからある神様です。しかし、この塩竈神社は陸奥の国一之宮である塩釜神社からの御分霊だそうです。

 

陸奥の国一之宮の御由緒を拝見すると・・・

武甕槌命・経津主神が東北を平定した際に両神を先導した塩土老翁神がこの地に留まり、現地の人々に製塩を教えた

 

タケミカヅチとフツヌシと言えば、出雲に国譲りを迫った神様。その後、東北まで渡って行かれたのは日本書紀の記述に由来しているのでしょう。つまり国譲りを承諾した大国主命は、タケミカヅチとフツヌシに道案内役の神を派遣します。

そして道案内役というのがクナトノカミでした。「まだ従わない者たちを成敗する旅」を先導して行かれたとのこと。実はこの話、どこまで歩いて行かれたのかというと、以前参拝した神社に御由緒がありました。

 

【東国三社】息栖神社に今も息づく出雲とのご縁!出雲の神の正体!?

 

東国三社のひとつ、息栖神社(いきすじんじゃ)です。この神社の御由緒にはクナトノカミが先導してきたとあります。「まだ従わない者たちを成敗する旅」というのは茨城・千葉を通り、宮城県まで至ったということなのでしょう。

 

クナトの由来は色々あります。

古事記においてはイザナギが黄泉の国から帰ってきたとき脱ぎ捨てた褌から発生した道俣神(ちまたのかみ)であるとか。

日本書紀においてはイザナギが黄泉の国から脱出する際に「これ以上は来るな」と言って投げた杖から発生した来名戸祖神(くなとのさえのかみ)であるとか。

これらを踏まえて道祖神の原形になったのだとか。

 

さらに天孫降臨で登場する道案内の神様「サルタヒコ」とも習合しています。

つまり道案内に関するお話は全てこのクナトに通じているのです。ちなみにサルタヒコは出雲では「佐太の大神」と呼ばれ、クナトとは別の神として扱われているように見受けられます。

 

話が大分脱線しましたが・・・

塩竈神社の御祭神は陸奥の国一ノ宮のご分霊というよりも、出雲に昔からある神様に寄せていったのではないかと感じました。御祭神名は塩土老翁神になっているのでご分霊と言われるのは分かりますが、元々はクナトを祀っていたのではないかと思います。クナトと塩土老翁神が習合した時に、ルーツが分からなくなったのではないでしょうか?

 

塩竈神社へのアクセス


最寄り駅は出雲大東駅ですが、公共交通機関は通っていません。マイカーもしくはレンタカー、タクシーなどでご参拝ください。

 

 

阿用の人食い鬼の伝説

この塩竈神社がある地域を阿用(あよう)と呼びますが、出雲風土記に出てくる阿用郷には恐ろしい神話が記載されています。その名も人食い鬼!

 

昔、ある人がここで山田を耕作して守っていた。その時、目一鬼(まひとつおに)が来て、耕作していた人の男(むすこ)を食った。その男の父母は竹藪の中に隠れ籠り身をひそめていたが、竹の葉がかすかに揺れ動いたため、それを見た鬼に食われている男は父母が自分を見捨てている事を悟り、「動動(あよ、あよ)」と嘆いた。だから阿欲(あよ)の郷と名付けられ、後に神亀3年(726年)に郷名を「阿用」と改めた。※出典:wikiペディア

 

生きながら食われていく男性。そしてそれを助けることが出来なかった両親。なんとも恐ろしい神話。しかもこの神話はこれで終わり。続きがない分、救われないストーリーなのです。

一つ目鬼といえば鍛冶の神である天目一箇神(あめのまひとつのかみ)と重なります。斐伊川の下流であるここ阿用の地も、やはり製鉄に関する神話が根付いているということなのでしょう。

 

阿用とモリブデン

実はこの阿用はモリブデンという金属の産出が日本一だったそうです!

この金属は高温に耐え、摩擦が少ないのが特徴なのだとか。現代では電子顕微鏡に使われているらしいのですが、昔はこれを使って刀を作ったのでしょう。

第一次世界大戦中にドイツ人が、日本刀の切れ味を研究する内に、【天叢雲剣】の神話を見つけ、この斐伊川上流を調査したのだそうです。そして発見されたのが、このモリブデンなのだとか。

しかしこのモリブデン、高温に耐えるという特徴から溶かすのが非常に困難。熱して溶かしたものでなければ刀を打つ事も困難なはず。。。それがもし可能だったとすると相当な技術力が必要なのですが。

現在はこのモリブデンも採掘できなくなったそうです。

まとめ

古代の祭祀の形である磐座には、人々の原始的な願いである子宝と延命長寿の信仰がありました。そこにはやはり古代出雲の神様であるクナトの影。そして製鉄に関係した神話がありました。やはりクナトについてはもう少し詳しく調べてみたいと思います。

そのクナト、実は出雲大社の境外摂社にお祀りされているのですが・・・そのお話はまた次回に。

 

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