立正大淞南高校の敷地内にある磐座、天之磐座とも宿禰岩とも言われています。なぜかGoogleMapには出雲大神宮と表記されており、それは丹波国一ノ宮では?というツッコミをいれつつ参拝しました。

ここには興味深いエピソードがたくさんあるのですが。。

 

宿禰岩のご由緒

出雲国造13代の野見宿禰は大変力自慢でした。第12代 垂仁天皇の時代です。

垂仁天皇には力自慢の家来がおりました。その名を当麻蹴速たいまのけはやと言いました。あまりに強すぎてもう相手をする人がいないくらい。そこで天皇の側近たちが面白い話を奏上します。出雲に力自慢がいるらしいと。

そして呼び出された野見宿禰はケハヤの腰を踏み折って圧勝。宿禰の称号とケハヤの土地を賜ったのでした。

 

補足

出雲国造とは現在の出雲大社宮司につながる血筋。古事記が編纂された奈良時代には、出雲の政治と祭祀を取り仕切る重要なポストでした。初代はアマテラスの息子である天之穂日命。25代の出雲広島が出雲国風土記を編纂し、神魂神社から出雲大社へ本拠を移したとされる。現在の出雲大社宮司さんは第84代にあたる。

 

そんな力自慢の野見宿禰がケハヤとの決戦前に山籠もりをして特訓したという言い伝えがあります。この宿禰岩とよばれる巨石群は、野見宿禰が積み上げたものだそうです。

宿禰岩に関するミステリー

江戸時代の祟り

松江城主の堀尾氏がお城に使う材木の選定に来た。神魂神社の宮司さんが止めるのを聞かずに、この山に立ち入った堀尾氏はたちまち顔色が変わり、そのまま亡くなってしまった。

これ以降は禁足地と噂され、誰も立ち入る事が無かったという。

 

昭和36年 湘南高校設立

湘南高校を設立するため土地を探していた初代校長の岡崎功氏。松江市内の土地を検分している中、神魂神社の宮司さんから土地を打診されたそうです。これまで禁足地としていた場所をなぜこのタイミングでご案内されたのかは謎。

大変見晴らしのいい場所だったため、岡崎校長はこの地に学園を建てることを決意。

 

高校生が謎のケガ

学校の裏山で遊んでいた高校生が謎のケガを頻発。不思議に思って調べると、この岩がある辺りでケガをしている事が判明。

たまたま出雲に訪れていた奈良の大神神社の宮司さんが、「これは古代出雲の磐座ではないか!?」と気づいた。岡崎校長は慌ててその磐座を丁重にお祀りし、参道や拝殿を整備したとのこと。

 

宿禰岩への参道

その昔、宿禰岩までは神魂神社の境内から歩いてこれたそうです。神魂神社の宮司さんが止めるのも聞かずにお殿様が~という伝承が示す通り、神社の奥宮へと歩いていくイメージだったのでしょうか。現在は湘南高校の校門をくぐってからでないと参拝する事はできません。

校門をくぐっていくと緩やかな右カーブの上り坂になるのですが、このカーブを境に氣が変わるのだそうです。感じる能力のある方には、このカーブには何かあると。車を降りてカーブの中心を探ると、立入禁止の立札。その向こうには御幣が立っていました。

湘南高校の校門をくぐり、校舎を横目に道なりに歩いていくとまずは末社が目に入ります。ちなみにこちらにお参りするときは必ず職員室にてご挨拶を済ませてからにしましょう。不法侵入とならないように。

 

御祭神 弥都波能売神みずはのめのかみ

水の神様であるミズハノメを祀っているという事は、この辺りに湧き水が出ていたのでしょうか。磐座への参道に川が流れていた、池があった、など想像が膨らんでしまいます。

 

昔は明神式の鳥居があったようですが、現在はしめ縄だけのシンプルなものに替えられています。正中を歩かないようにと念を押されているかのごとく、参道真ん中に木が立っています。

 

趣のある手水舎。

 

拝殿。

 

棟札には「出雲大神」

だと思われます。一番下の文字は梁に隠れて見えません。その形状から、昔あった鳥居に取りつけられていたものかと推察します。

 

 

宿禰岩へのアクセス

松江駅からは自動車で約18分。バスを使って目指すこともできますが、周辺にある神魂神社や八重垣神社などにも参拝されるには自動車が便利です。マイカーかレンタカーをご利用ください。

なお、くれぐれも学校のご迷惑とならないように、細心の注意をお願いします。

 

まとめ

相撲の稽古をした場所に立ち入るとケガをしたり急死するなんて、なんだか不思議ですね。神聖な場所なのは分かりますが、ここにはもっと大事な意味を感じます。禁足地であったのに突然学校を招致する事になった経緯も謎。やはりここ大庭には大いなるミステリーがあるのでしょう。

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