出雲大社から東へ45㎞、とっても不思議な神話を秘めた神社があります。

それが今回ご紹介する、鷹日神社(たかひじんじゃ)です。

住宅街に突然出現する社殿に圧倒されますが、そのご由緒も大変興味深いものがあります。

観光地としてはメジャーではありませんが、出雲の旅が初めてではないセミプロの皆様!笑

ぜひ出雲にしか伝わっていない神話を学んでみてくださいね。

鷹日神社のご祭神

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ご祭神

高皇産霊神(たかみむすび)

大日霊女貴神(おおひるめむちのかみ)

素戔嗚神(すさのおのかみ)

宇迦之魂神(うかのみたまのかみ)

御同座の神

鷹日道祖神(たかひどうそじん)

オオヒルメとは天照大御神(アマテラス)のこと。タカミムスビとはアマテラスの祖先神にあたり、イザナギ・イザナミよりも前、神様が初めてこの宇宙に誕生した際に生まれた神様。

特に大和王権へのご加護が篤く、出雲の国譲りを指示したり、初代神武天皇が即位する過程で託宣を下したり。。

大和の国づくりに大きな影響力を持った神様です。

この神にスサノオとその御子であるウカノミタマ(稲荷神)が加えられているのは謎です。

鷹日道祖神

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道祖神とは道の神様。出雲の田舎道を通ると、必ず道が交差する場所では道祖神がいらっしゃいます。

昔は村の家々に災いが入ってこないように、村につながる道や、分かれ道ごとに道祖神を置いて守護としたのだそうです。

そしてこの道祖神を出雲では、岐戸ノ神(くなとのかみ)とお呼びしています。

出雲の国ゆずりに大変貢献した神とあり、古事記にはイザナギが黄泉の国から逃げかえる際に誕生した神とあり、

日本書紀には国譲り神話において、「国譲りに納得していない神々を成敗してまわった際に貢献した」とあります。出雲大社では境外摂社にお祀りされています。

つまり道案内をしたという事ですが、このことから古事記においては天孫降臨の際に道案内をした猿田彦命(サルタヒコ)と同一視されるようになりました。

出雲ではクナトとサルタヒコは必ずしも同じ神とはされていません。

鷹日神社のご由緒

謎の鷹伝説とは!?

天智天皇の御代、夏に日照り続きで農民は稲が育たず困窮していました。

とある日、そんな困っている諸国を視察していた天智天皇は、その夜に夢を見ます。

その夢とは、

白鷹が良く実った稲穂を口に咥えて舞い降りてきたというもの。

天皇は白鷹に「どこから来たのか?」と問うと、

「出雲の国、意宇の郡より来た」と答えます。

そして天皇が夢から目覚めると、、、

外は雨!

この雨のおかげで無事に稲穂が育ち、万民は救われたのです。

天皇は大変喜び、これは天照大御神のお助けだ!と思い、出雲の国に使者を出し、この鷹をお探しになります。

すると、高皇産霊神の使神である白鷹がこの神社の森にいるのを発見!

天皇は同年の秋(661年9月11日)、社殿を新しく造り、天照大御神の御神霊をお祀りになったとあります。

白鷹とはどんな存在なのか!?

天皇の使者が白鷹を探してこの地に着いた時、すでに高皇産霊神を祀る神社があったことを示唆しています。

出雲では高皇産霊神を主催神とする神社はあまり多くないように思います。

高皇産霊神はどうしても大和側の印象が強いです。

つまり、大和の神様が大和の天皇に使いを出したというようなストーリーに聞こえてしまいます。

ちなみに神社の御由緒にある西暦661年というと、朝鮮半島で百済が滅び、日本は百済再興を目指して出兵。

その結果、唐と新羅の連合軍に大敗します。。これは白村江の戦いと呼ばれていますが、そんな大変な時期に稲穂が実らないという大ピンチだったことになります。

大ピンチを助けた白鷹とは、一体何の暗示なのでしょう・・・

鷹日神社の摂社

春日神社

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八幡宮

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狐守荒神

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荒神とあるのに、キツネさんが鎮座・・・

その他の摂社

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写真向かって右手から

  1. 和田津見神社・舩玉神社
  2. 笠祖神社・金毘羅宮
  3. 今宮社・厳島神社

いずれも海や水に関わる神様に見えます。

鷹日神社へのアクセス

松江駅から竹矢方面行バスに乗車後、鷹日神社前で下車。約15分程度で到着します。

出雲大社からは車で約1時間です。

まとめ

出雲と大和の不思議な関わりを示す御由緒が非常にミステリアスな神社です。

祀られている神様も、主祭神は大和系で固められているにも拘らず、クナトやスサノオなどの出雲系の神様の影・・・

もともとはどんな信仰があった場所なのか、非常に興味深いものがあります。

ぜひご参拝いただき、お確かめください。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

皆様に素敵なご縁が結ばれますように!

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