出雲大社から東に10㎞。通称、東の宮と呼ばれる都我利神社(つがりじんじゃ)。国引きの神の御子が祀られている西の宮を参拝したご縁で、こちらにも参拝してみました。前回参拝した伊努神社(通称:西の宮)の記事はこちらです。

 

都我利神社の御祭神と御由緒

主祭神

阿遅志貴高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)

 

配祀神

伊弉諾命(いざなぎのみこと)

伊弉冉命(いざなみのみこと)

速玉男命(はやたまおのみこと)

事解男命(ことさかおのみこと)

倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

軻遇突命(かぐつちのみこと)

道實霊神(みちざねれいしん)

 

棟札から分かる通り、4つの神社が合祀されているようです。それぞれの神社が配祀神として名を連ねています。中でも伊佐波神社は御祭神がイザナミだったとか、泣澤女命(なきさわめのみこと)だったとか諸説あるようです。

 

巨大なアスキ勢力との関係

https://www.izumo-enmusubi.com/entry/asuki-jinjya/

この神社から西へ行ったところにある阿須伎神社も御祭神がアジスキタカヒコ。平安時代に書かれた出雲風土記には、同じ「アスキ社」という名前のお社が38社あったとあり、現在では1社になっています。

また、この都我利神社も出雲風土記では「イヌ社」と呼ばれており、その後に書かれた延喜式では都我利神社となっているようです。

つまり、昔は同じ神様を祀っていた可能性もあるのではないでしょうか?

 

 

御神体はアジスキタカヒコの剣?

アジスキタカヒコと言えば、古事記では妹の夫に間違えられた逸話が語られています。

妹、シタテルヒメの夫 アメノワカヒコが亡くなり、葬儀に顔を出したアジスキタカヒコ。しかし、参列者はアジスキタカヒコを見るなり、歓喜の声を挙げました。死者が蘇ったと。

するとアジスキタカヒコは「死者と間違うとはけしからん」と言って、持っていた剣で葬儀の喪屋を打ち壊してしまいます。

義理の弟と似ていた話と、葬儀を台無しにした話をなぜ神話の中で大事に伝えたのかは謎ですが、なんとこの時に使われた剣こそ、都我利神社の御神体だと言うのです。

アジスキタカヒコの持っていた剣は神戸の剣(かんどのつるぎ)と古事記は呼んでいますが、このツルギを都我利(トガリ)と書き起こしたのでしょう。

カンドという音は古代西出雲王家、神門臣家(かんどのおみけ)に通じていますね。

 

八王子大明神という称号

中世には八王子大明神 阿遅志貴高彦根命と呼ばれていたそうです。八柱の神様を祀っているからでしょうか?これも謎です。

 

 

都我利神社の境内

御本殿

社殿は出雲系の大社造り、千木は男千木、御神紋は二重亀甲に剣花菱。

社殿は南東の方角を向いています。

 

武頭天神社

牛頭天王または素戔嗚尊?

 

ムトウというのが武塔天神のことであれば、スサノオと習合したインドの神様と考えられます。いずれにしてもスサノオ系の信仰でしょうか。

 

石碑と荒神

龍神を模った荒神様。

 

これがたくさんあると、畏怖の念を感じます。

荒神様の数は7体だったような。。正確に数えておけばよかったと後悔。

 

隣にはサイノカミさんもいらっしゃいました。

 

 

中島治兵衛の石碑

この地方一体はかつて沼地だったそうです。作物の育たないその様を飴田(あめた)と呼んだ程。しかし、藩の租税取り立てに対し、こんな土地ではろくに作物も育たないと民衆が蜂起。村人多数が捕縛されたのです。

そんなとき、村役人であった治兵衛はわたしが首謀者だと名乗り出て、村人の代わりに打ち首の刑にあったそうです。

村人たちはそんな中島治兵衛に恩を感じ、氏神様の隣に祀ったそうです。なんと立派な役人さん。

 

狛犬

 

 

都我利神社へのアクセス

一畑電鉄の大寺駅から徒歩約7分です。県外からお越しになる場合は、帰りの便が少ない電車に頼るよりも、自動車での参拝をお勧めします、、、が!駐車場がわかりにくいのでご注意ください!!

 

この鳥居の左側、カーブミラーがある脇の坂道を上がっていくと、、、

 

こんなに細い道を上がっていき、

 

こんな駐車場にたどり着きます。

これは軽自動車じゃないと厳しいかもしれません。大型車でお出かけの方はご注意ください。

 

まとめ

アジスキタカヒコを祀る都我利神社、通称東の宮。

西の宮とされる神社と元々は同じ神様を祀っていた可能性、さらに近くの阿須伎神社の御由緒を踏まえると、この辺り一帯が同じ神様を祀っていたのでは?という説にたどり着きます。

荒神様やサイノカミさんなど、出雲古来の信仰が根強いことからも、時代によって御祭神が変化していったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

初めての日本神話にオススメの本

神社に興味があるのに! 神社の御由緒書きを読んでも内容が分からない! パワースポットとか大好きなのに ネット検索するしか調べる術がない… 日本文化をもっと詳しく知りたい と思ったら、神話にルーツがありそうだと分かった…   などと悩んでいる方!実は僕もそうだったんです!これからご紹介する本を読めば、神社に行くのがもっと楽しくなって、日本文化のルーツが分かります! でも神話って読みにくい・・・そんな最初のハードルを越えやすい優秀な書籍です。僕は今でも片手に読みながらブログを書いています。時には神社参拝に持っていく事も! 神社のいろはを勉強するならまずは読んで欲しい。。そんなお勧めの書籍たちをご紹介します!  

古事記の入門書

皇室の旧宮家である、竹田恒泰先生の書籍。古事記には非常にたくさんの神様が出てきて、全部覚えようとすると挫折します。。実は古事記って再び登場する神はほとんどないんです。 この本は覚えた方がいい神様とそうではない神様を見分ける目印がついているというスグレモノ! さらに皇室側の視点で見た読解がすごく面白い!そして丁寧な解説!初めて古事記を読むなら、この本が絶対おすすめ!  

日本書紀の入門書

神話や和歌が少ない日本書紀は、読み進めるのがつまらなくなりがち。だって日本書紀って年表を読んでいるような気になる記述なんです。 でもこの本なら漫画表記と文字表記がペアになっているという画期的な工夫がなされています! 文字だけ読みたい人にも、漫画だけ読みたい人にも一冊で対応可能!しかも、どっちを読んでもある程度内容がつかめてしまうという・・・初めて日本書紀読むなら絶対これ!  

超高速で理解する古事記

超高速で理解する古事記|note
神様の名前を読む自信が無い!
神話を読む自信が無い!
そもそも本を1冊全部読めた試しがない!
だいたいどんな話なのか分かれば十分という方!
 
これなら超高速で古事記を理解し、10分あれば古事記の概要を理解し、天皇や神社について大雑把に理解できます。
時間のない方にもおすすめです!
読んでみる