オオクニヌシの妻を訪ねる旅。

今回ご紹介するのは八野神社(やのじんじゃ)です。大国主命にはたくさんの妻がいたことは有名ですよね。

それゆえにたくさんのラブストーリーがあり、そのラブストーリーが地名由来になっていたり、大国主命にたくさんの別名を与えたりしています。今回はそんなラブストーリーのひとつ、八野若日女(やのわかひめ)にスポットをあててみましょう!

 

八野神社の御由緒

八野神社の御由緒は出雲風土記に記載があります。

出雲風土記

須佐能袁命(すさのおのみこと)の御子、八野若日女が鎮座していらっしゃった。そのとき所造天下大神、大穴持命が娶りなさろうとして、屋を造らせなさった。だから八野という。

所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ)も大穴持(おおなもち)も、オオクニヌシの別称として解釈されています。そのオオクニヌシが惚れ込んだ女性の為に、お屋敷を造らせたのが、八野の地名由来なのだというのです。

惚れたからといって、お家をプレゼントするとは!なんとリッチなオオクニヌシ様。囲われたいッ!というのが弥生時代の女子たちの心情だったのでしょうか。オオクニヌシの女性を口説くやり口ったら、情熱的な逸話が多いんですよね。

 

女性に遭うために毎朝通ったり、女性に遭うために出雲から鳥取市まで歩いて行ったり、女性を黄泉の国からかけおちで連れ去ったり、、数多くのストーリーがあります。

 

八野神社の御祭神

八野若日女(やのわかひめ)

大年神(おおとしのかみ)

 

古事記・出雲風土記に見える神で、いずれもスサノオの御子ですね。大年神の母神は神大市比売(かむおおいちひめ)で、この神は山の神である大山祇神(おおやまつみ)の娘です。兄弟には稲荷神である宇迦之御魂神(うかのみたま)がいます。

 

なぜ相殿にオオトシが祀られているかは不明ですが、八野若日女との兄弟関係を示唆するのでしょうか・・・?

 

社殿は出雲大社と同じ大社造りで、御神紋も二重亀甲に剣花菱、出雲系の男千木。拝殿にかけられたしめ縄も出雲大社と同じ形式です。社殿は真南を向いています。

 

八野神社の境内摂社

稲生神社(いなりじんじゃ)

宇迦之御魂神(うかのみたま)

 

スサノオの御子をお祀りする神社。本殿に祀られているオオトシの御兄弟にあたります。

ただし、イナリという音に、【稲生】という字をあてる神社は全国でも20数社しかないそうです。しかしなんと出雲にはもう一社、稲生神社があります。

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石碑

養蚕租神 大山祇神

 

オオヤマツミとはオオトシ・稲荷神ウカノミタマの祖父にあたります。お爺さんまで祀られているということは、やはり八野若日女とは大山祇の孫であり、ウカノミタマ・オオトシの御兄弟ということなのでしょうか・・・

 

それにしても、養蚕祖神というのは何でしょう?

同じ大山祇の娘には、絶世の美女と言われた木花之佐久夜毘売(このはなさくやひめ)がいます。この姫は機織りの神とも言われているようで、、だからその父は養蚕家だった?謎です。。

 

水神社・武内神社

武内宿禰と高龗?

 

御由緒書きなどがありませんので、あくまでも推測です。水神社は向かって右側の石でできた祠。これに関しては神社名の記載もありませんでしたので、ネットから得た情報です。

高龗であれば、火の神カグツチの血から誕生した水神様。武内宿禰といえばフツヌシの子孫であり、いずれの神もスサノオとの関係性は薄いような・・・

 

この神社は一見するとスサノオとオオヤマツミを中心としたファミリーで統一されているように見えますが、もしかして・・・?

 

八野若日女とはどんな女性?

八野若日女のイメージ

 

オオクニヌシに家を貢がせるほどの魅力を持った女性。その人物像に迫りましょう。

 

スサノオの娘ということは、オオクニヌシの正妻であるスセリヒメの姉妹という事になります。出雲風土記にしか出てこない神であるため、スセリヒメと同じ母の子なのか、異母姉妹なのかは不明です。スセリヒメも母神が明らかになっていませんので、問題ではないのかもしれませんが。大年や稲荷神と兄弟であるならば、大山祇の孫でもあるという事になります。

 

いずれにしても由緒ある家系の姫であることは確かです。

 

つまり、お嬢様育ちで、家を貢がせる、魔性の女!?

 

八野神社へのアクセス

公共交通機関などは通っていませんので、マイカーかレンタカーでの移動をお勧めします。近くに出雲ドームがありますので、場所は分かりやすいと思います。

 

まとめ

スサノオの娘にして、もしかすると大山祇の孫!?というお嬢様育ちの八野若日女!

オオクニヌシに家を貢がせる程の魅力的な女性とは、いったいどんなお姫様だったのでしょうか!?この神社の他に、八野若日女の足跡が残る場所は無いようですが、もしかすると出雲のどこかには更なる情報があるのかもしれませんね。

またどこかでお目にかかれるといいなぁ。

 

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