ヤマタノオロチ伝説を追いかける旅。

次に訪れたのは雲南市木次町にある大森神社(おおもりじんじゃ)です。

ヤマタノオロチを退治されたスサノオは、イナタヒメと結婚される前にこの地を訪れています。何をしに立ち寄られたかというと、それは結婚の準備をするためだったとか!

またしても謎めいた御由緒。。

早速ご紹介していきますね!

 

大森神社の御由緒

ヤマタノオロチを退治したスサノオ。八重垣の地にかくまっていたイナタヒメを迎えに行きます。そして二人の新居である須我神社に行く前、この大森神社の地で結婚のための準備をなさったそうです。

そしてその結婚にまつわる秘儀は、後の時代に大国主命が訪れ継承されたとのこと。

神社の御由緒に書かれているのは、なんとここまで。。。

一体どんな秘儀なのでしょうか!?

以前訪れた布須神社では御宝を作られたという伝説があり、これは結婚に必要な引き出物ではないか?という考察をしていました。

【布須神社】ヤマタノオロチ退治後にスサノオが来たもう一つの布須?

 

大森神社では引き出物以外の準備をされたという事かもしれません。それ以外の準備で、そのご大国主命が継承したというのは、神前式?披露宴?三々九度?何か結婚に関する大事なことなのでしょう。

 

大森神社と國玉神社の強すぎる神気

大森神社の本殿は参道に対して90度横を向いています。

これは直接本殿前を横切るのが失礼であるためとしています。この信仰は大森神社が旧社地にあった時に起こった出来事に起因しているようです。

 

その昔、大森神社は二つの大河の合流地点となる三角州に祀られていたと言われています。詳細な場所を特定することはできませんでしたが、上記の地図の地点ではないかと予想しています。

社殿の前には久野川、そして仁多街道があり、その先には國玉神社がある位置関係だったそうです。大森神社と國玉神社の間を分断するように旅人が通り過ぎると、強烈な神気に圧倒され落馬する人が多かったのだそうです!

このことから、大森神社と國玉神社には何らかの語線(かたらいせん)が通っていると考えられました。

そこで大森神社は現在の位置に遷座され、社殿の向きも國玉神社の方を向かないように東に向けられたようです。

 

大森神社の境内

本殿

主祭神

素戔嗚尊(すさのおのみこと)

稲田姫命(いなたひめのみこと)

大己貴命(おおなむちのみこと)

天日原大科戸美大神(あめのひばらおおしなどみのおおかみ)

配祀神

市杵島姫命(いちきしまひめ)

倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

菅原道真霊神(すがわらのみちざね)

 

スサノオ・イナタヒメのご夫婦と、オオナモチ(オオクニヌシ)についてはこの社のストーリー通りなので分かるとして。

天日原大科戸美大神というのはオオクニヌシの8代孫にあたる神様です。大森神社は出雲風土記において「日原社」とされており、天日原というのは日原の地でお生まれになったという意味を持っています。オオクニヌシの御家系は代々この大森神社との御関係があるのでしょうか・・・?

配祀神についてはスサノオの娘、スサノオの息子、出雲系の学問神である天神様という神様たちです。

 

社殿は大社造り、出雲系の男千木。真東を向いています。

御神紋は「亀甲に大」

 

拝殿

本殿の前に鎮座する拝殿。どちらも参道に対して直角に東を向いています。

気になったのはこちら。

しめ縄は大和系の右手を向いたデザイン。

そして奥に見える垂れ幕に記された御神紋は「三十亀甲に大」に見えます。

「亀甲」は出雲国一之宮 熊野大社

「二重亀甲」は出雲国一之宮 出雲大社

これらは本当の一之宮は熊野であるということを暗示している、とする説があります。

しかし三十亀甲は見たことがありません。。

これはどういう意味があるのでしょうか・・・そしてなぜ本殿の屋根に描かれた御神紋と違うのでしょうか・・・

 

大森神社の境内摂社

枳佐加比の社

枳佐加比賈命(きさかひめ)

 

大国主命の命を救われた神様であり、出雲大社本殿横にもお祀りされています。出雲風土記では佐太大神の母として描かれており、出雲の偉大な大神を産まれた神様。佐太大神とは出雲二之宮である佐太神社にお祀りされています。

 

事比羅神社・若宮神社・鷺神社・八坂神社

御祭神の記載がありません。

 

伊能忠敬の足跡あり!

江戸時代に日本地図を作ったあの伊能忠敬の調査団がこの地を通ったという石碑があります。

 

大森神社へのアクセス

最寄り駅は木次線日登駅で、駅からは徒歩8分です。電車の便が少ないですので、大森神社以外にも参拝しやすい自動車での移動をお勧めします。

 

 

まとめ

旅人の足を止めるほどの強力な力を持った大森神社。ペアとなる國玉神社についても調べる必要が出てきました。

御神紋の謎や、スサノオが行った「結婚の準備作業」とは一体何なのか。わざわざそれを大国主命が継承しに訪れたという事は何を意味するのか?結局何も明らかにできないまま謎が謎を産んでしまいました。後々明らかにできるといいんですが・・・

 

 

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